念願のマイホームを買おうと思っているんだけど…
住宅ローンについて勉強したいんだ~
一体いくらまで組めるんだろう?
念願のマイホームを買おうとしているたぬきちくん。
住宅ローンの返済が出来ないような高すぎるお家を掴まされないように
しっかり勉強してね!
✓ 住宅ローンがいくらまで組めるのか
✓ 妥当な住宅ローンの金額がいくらなのか
✓ どの程度であれば生活に無理がないのか、収入に対するローンの適正支払い金額
についてお話します。
Contents
住宅ローンは借りられる金額と支払える金額は違う!
この前、
年収500万円のボクは、5,000万円の家を買えると不動産屋さんに言われたよ!
だから早速5000万円の家を見に行ったんだ~
たしかに、住宅ローンが借りられる金額は最大で
年収×10倍
と言われています。
不動産やさんやマンション斡旋会社はあなたの年収を踏まえて、
「○千万円のお家ならローンが組めるので買えますよ」などと言ってくるでしょう。
確かにローンは組めるかもしれません。
でもそれで生活に返済に無理のない、支払える金額なのか別問題です。
不動産の営業はあなたに家を売ることが目的。
ローンを組ませて家を買ってもらえればそれで良いので無責任なことを平気で言ってきます。
家を買ったあとに住宅ローンが払えなくて生活苦になろうが知ったこっちゃないのです。
実際ローンが組める金額は最大年収の10倍と言われています。
年収500万円の方であれば5,000万円住宅ローンを組める、ということです。
でも、住宅ローンが支払えるかは別問題だよ!
もし鵜呑みにして5,000万円の家を買ってしまったらどうなるでしょう。
年収500万円であれば、収入は手取り換算で月35万円です。
金利 1.2%だった場合、月々に支払う住宅ローンの返済金額は14.6万円です。
どうでしょう、収入に対して半分近くローン返済になってしまいます。
残りの半分で無理なく生活できるでしょうか…?
さらに養育費・老後資金、作れそうでしょうか…?
住宅にかかる費用は住宅ローンだけではない
たぬきちくん、住宅にかかる費用は住宅ローンだけじゃないのは理解しているかな?
え、そうなの?!
たぬきちくんは戸建てにするの?それともマンションにするの?
かかってくる費用が違うんだよ!
ローンの月々の返済のほかに
✓ 固定資産税などの税金
✓ マンションであれば管理費や修繕積立費
✓ 戸建てであれば10年毎(目安)で行う修繕費用
がかかります。
住宅ローンの返済は収入の30%が無理なく払える理想的な金額?
ずばり住宅にかかる理想の金額は、収入の30%です。
さらっと書いていますが、収入の30%=住宅ローンの理想的な金額、というわけではありません。
「住宅にかかる金額」とは、先の税金や管理費・修繕積立費などの費用を含めた金額です。
年収500万円、月々手取り35万円のボクだとどうなるのかな?
年収500万円、月々手取り35万円のたぬきちくんを例にします。
手取り35万円ですから、
月々の理想の住宅にかける費用は
35万円*30%=10.5万円
ということになるね!
もし、管理費・修繕積立費2万円のマンションに住む場合、
10.5万円ー2万円=8.5万円
理想的な住宅ローンの月々支払額は8.5万円だね!
住宅ローンの月々の理想の支払金額が分かったところで、
住宅ローンがいくら組めるのか逆算してみましょう。
住宅ローンの理想の金額を計算・シミュレーション
仮にフラット35などの固定金利 1.2% の場合は 2,913万円です。(執筆時)
より有利に組める変動金利で0.8%の場合、 3,112万円が理想のローン金額ということになります。
マンションによっては修繕積立費は異なるため、年収500万円のかたは、
いくらが理想的なローン金額になるかは以下の表をご参照ください。
管理費・ 修繕積立費 | ローン 月々返済 | ローン金額 *金利1.2% | ローン金額 *金利1.0% | ローン金額 *金利0.8% |
1.5万円 | 9.0万円 | 3,085万円 | 3,188万円 | 3,295万円 |
2.0万円 | 8.5万円 | 2,913万円 | 3,011万円 | 3,112万円 |
2.5万円 | 8.0万円 | 2,742万円 | 2,834万円 | 2,929万円 |
3.0万円 | 7.5万円 | 2,571万円 | 2,656万円 | 2,746万円 |
1つ大きな注意点です。
修繕積立費は、築年数が経つと、上がっていく可能性が高いよ!
上がることも考慮して、住宅ローンを組むと理想的だね!
また、実際に住宅を購入する場合には住宅ローンに組み込めない諸費用等があります。
その分は手持ちのお金で出す必要があります。
住宅ローンの金額=物件価格ではなく、
「物件価格+手数料など」、と覚えておきましょう
住宅ローンのボーナス払いは損!するなら繰上返済で支払う!
住宅ローンもボーナス払いが出来ますが、絶対に設定しないことをおすすめします。
でも、ボーナス払いの設定をすれば月々の支払いが安く抑えられるんだよね?
月々の支払いを少しでも安くしたいと思うくらいの金額であれば、そのローンは適正な金額ではないのでは…??
…
金融機関の人は絶対に言いませんが、住宅ローンのボーナス払いにも利息が発生しています。
その利息もったいないですよね?
住宅ローンを借りたけど返済がつらい!負担を軽くする「繰上返済」とは?
ボーナス払いはやめたけど、どうすればいいの?
毎月の住宅ローンの返済額を少しでも安くしたいんだけど。。。
まとまったお金があれば住宅ローンの繰上返済をすればいいのです。
繰上返済とは、
月々の返済とは別に金融機関に支払うことで、残債(残りの借金額)を減らすこと
だよ!
残りの借金額が減るということは。。。
つまりどうなるの??
住宅ローンの残債を減らすことが出来る、ということは以下のいずれかが出来る
①住宅ローンの月々返済金額を軽くする
もしくは
②住宅ローンの返済期間を短くする(期間短縮型)
返済期間を短くするほうが、資金効率が良いので個人的にはおすすめです
ただ、ご家庭の事情やライフステージに合わせて選択すればいいと思います。
たぬきち君のように住宅ローンの月々の返済を少なくしたい人は、
初めからボーナス払いにせず、
お金がある時に繰上返済をして、①の住宅ローンの返済金額を軽くする方を選べばよいのです。
住宅ローン減税を受けている場合は、その間繰上返済をしないほうが得なこともあるよ!
繰上返済をするタイミングは重要!
まとめ
以下記事のまとめです。
既に住宅ローンを組んでしまって30%は破綻しているよ、という方!繰上返済を頑張って適正金額になるように頑張りましょう。
ただし、住宅ローン減税を受けている方は繰上返済をした方が損してしまう可能性もあるのでお気を付けください。
✓ 住宅ローンが組める金額と支払える金額は違う
✓ 住宅にかけるお金は収入の30%が理想
✓ 管理費や修繕積立費も含めて30%を頑張って守る
✓ 住宅ローンのボーナス払いは利子が発生して損
✓ 住宅ローンの月々返済金額を軽くしたいなら繰上返済をする